soomyaの成り上がり物語

そのうち大手歌い手兼トップユーチューバー兼プロゲーマーになります。

「じゃじゃ馬ならし」シェイクスピアの感想

挨拶

こんにちは。soomyaです。
最近ブログ書くのに時間がかかりすぎて日を跨いでしますことが多くなりました。
(もっとはやく書き始めないとなー。でも生活習慣がたがただしー。)
今日はシェイクスピア物語[下]ラム厨川圭子の第二話「じゃじゃ馬ならし」の感想です。
本当は一話目の「終わりよければ みなよろし」の感想にしようと思ってたのですが、あまりにも「じゃじゃ馬ならし」が強烈だったので、こっちにしました。

キャサリンペトルーチオー

物語はパデュアの富豪、バプティスタの長女キャサリンとパディアに妻探しにやってきた紳士ペトルーチオーを中心に展開されていきます。
キャサリンはやかましいじゃじゃ馬として巷では有名で、ギターの先生に自分の間違いを指摘されるとそのギターで先生をたこ殴りにするぐらい凶暴な娘でした。
ペトルーチオーはとても頭のいいひとでした。
自分の内心とは、全く逆の態度をとることが出来ますし、言動を場所や状況によって適切に選ぶことが出来ますし、ユーモアリストでした。
キャサリンの噂を聞きつけると「なんとしてでも、キャサリンを飼いならし、自分の妻にしよう。」という
堅い決心をしました。

ペトルーチオの思惑

ペトルーチオーがなぜ「キャサリンを妻にしよう。」と思ったかは本には書かれていません。
ただ、僕が想像するに、ペトルーチオーは、じゃじゃ馬なキャサリンを自分の手で従順な妻に変えられるという
自信があったのだと思います。
好奇心旺盛で独占欲の強いペトルーチオーは最初から従順な妻を手に入れるだけでは飽き足らず
自分の手で妻を自分好みにするという段階が好きだったんじゃないかと思います。
男らしいな、僕もこうでなくてはと思います。
女性と食事に行く時、男性が支払いを済ませるのが当たり前だと僕は思っていましたが、
ペトルーチオーからすればそんなものはとんでもない。
女性をぼろ雑巾のように扱い、誰が主人かを徹底的に思い知らせるのがペトルーチオー流です。

婚約を無理やりする

ペトルーチオーはバプティスタに求婚をするからキャサリンと2人きりにさせてくれと頼みます。
キャサリンじゃじゃ馬っぷりを発揮し、罵詈雑言を浴びせますが、ペトルーチオーはどこ吹く風な様子で、
さらりさらりと避けながら愛の言葉を囁きます。
しばらくたって、バプティスタがきた時も、こんな具合でした。
しかし、ペトルーチオーは「バプティスタさん、あなたが来たときに、わざと仲が悪いふりをしているだけで、
二人きりの時は愛を囁きあっていたんですよ。」と、をつき、
無理やりキャサリンを自分の城まで連れて帰ります。

調教開始

ペトルーチオーはわざと気の狂った暴力的な夫を演じます。
キャサリンが手をつけようとした食事になにかしら文句をつけ、皿を投げたり、机をひっくり返したりして食べさせようとしません。(この肉は色が悪い、腐ってるだろう。とかね。)
キャサリンは怒りますが、ペトルーチオーは「お前のためを思ってこんなことをしてるんだよ。」と言います。
キャサリンは疲れてしまって、床に就こうとしますが、もちろんそんなことも許しません。
なんだかんだ文句をつけ、布団や枕を撒き散らします。
とうとう、椅子の上でうとうとし始めるキャサリンですが、「新婚初夜に勝手に寝始める妻があるか。」とペトルーチオーは怒鳴ります。
おいおい、キャサリン可哀想だろ!ひどいことするなよ!
って思いましたが、従順な妻を作るためには仕方が無いことなのです。
ペトルーチオーまじかっけえ。

飴と鞭

キャサリンは何も食べられず、弱っていってしまったので、
ペトルーチオーが自ら作ったわずかばかりの肉料理を与えます。
ここでペトルーチオーが愛情たっぷりの言葉をかけながら(かけてたっけな?)食べさせることで、
キャサリンにこの人に逆らってはいけないんだなということを覚えこませます。
なるほどねぇ。と思いました。

従順な妻

こんなことが続いてキャサリンは完全にペトルーチオーに逆らえない、従順な妻になりました。
昼間さんさんと輝く太陽を見て、ペトルーチオーが「あれはだ。」と言えば、「ええ、月ですね。」と言い、
「何を言っているんだ、あれは太陽だろう。」と言えば、「すみません。あれは太陽ですわ。」と言います。
僕もこんな彼女が欲しいです。(こんなことを書くと人間性を疑われますが、男性は大体こんなことを心の片隅で考えているものだと思います。)

終わりに

ペトルーチオーさんかっけえ!尊敬するっす!
って言ってきましたが、ペトルーチオーみたいな男友達がいたら、僕は軽蔑するし、友達辞めます。
悪魔で、ライン見極めが出来る自分ならペトルーチオーみたいになりたいなと思っただけです。
気の小さい僕ですが、もっと自分に自信を持とうと思わせてくれるそんな「じゃじゃ馬ならし」でした。
また明日。